黄昏れ特急

黄昏れ特急で どこまでも行こう

あてはないけど ここではないどこかへ

 

気のすむまで 遠く地平線

沈まぬ夕日 覚めぬ暁

 

線路に落ちた影 ひとつだけ

流れる枕木 いつまでも

 

どこかに行きたくて 行先は決めずに

暖かい日差し 包まれて

 

考えて 思って 悩んで 耽って

泣いて 笑って 眺めて 眠って

 

いつも何か間違っている気がして

いつも何か勘違いしている気がして

いつもここにいてはいけない気がして

いつもあなたといていいのかわからなくて

 

叫びだしたいような日常から

浮かばれないような仮想から

 

逃げるように

忘れるように

 

黄昏れ特急で どこまでも行こう

いつかまた どこかで